体力合計点で小中女子が過去最高 運動部活は初調査

12月15日の会見で調査の概要を説明する鈴木長官
12月15日の会見で調査の概要を説明する鈴木長官

スポーツ庁は12月15日、小学校5年生と中学校2年生を対象にした「平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の結果を公表した。小・中学校の女子では、測定した8種目の成績を点数化した「体力合計点数」で、昨年度同様に過去最高となった。

今調査では、初めて中学校の運動部活動に関する調査を実施した。部活休養日を設定していない学校が2割以上あるのが明らかになった。

調査は、今年4月から7月にかけて、全国の国公私立小5、中2の約208万人に実施。部活動に関しては学校調査として、今年4月から6月にかけて行われ、9534校が回答した。

女子の体力合計点は、小5が55.54点(昨年度55.19点)、中2が49.41点(同48.96点)。いずれも過去最高を記録した。種目別では、小5は▽上体起こし▽反復横とび▽20メートルシャトルラン▽50メートル走の4種目、中2はこれらに、▽持久走1000メートル▽立ち幅とびを加えた6種目で過去最高点となった。

一方、男子の体力合計点は、小5で53.93点と昨年度53.81点の過去最低点よりも上昇した。中2は42.00点で、過去最高だった24年度の42.11点に迫り、好成績となった。

種目別でみると、小5は、▽上体起こし▽反復横とび▽20メートルシャトルランの3種目で過去最高を記録。中2は、▽反復横とび▽20メートルシャトルランの2種目で過去最高となった。 1週間の総運動時間が420分以上の割合は、女子の小5が32.7%、中2が60.5%、男子の小5が55.7%、中2は84.2%。このうち女子小学生と中学生、男子中学生は、調査開始以来、最も高かった。だが、中2女子では、1週間に運動を全くしていないと答えたのは前年度よりも1.1ポイント増の15.2%だった。

中学校の運動部活動に関する調査では、学校で部活動の休養日を決めている割合は「週に1度」が55.6%で最多。「週に3日以上」は2.0%に留まった。一方で、設けていないと答えたのは22.0%だった。

部活動に占める1週間の平均時間は、公立だけでみると、平均は男子952.29分、女子967.04分。

部活に占める時間が1週間のうち最多だったのは土曜日で、男子が210.66分、女子は222.56分だった。男女ともに平日で最も多かったのは金曜日で、120分以上。日曜日は平日に比べて部活に割く時間が多く、160分以上だった。

公立校における多様な専門人材を登用する「チーム学校」で活用が期待されている外部指導員についても尋ねている。

外部指導員を活用していると答えた学校のうち5人以上が最も多く、1848校20.5%。その半面、ゼロ人と答えた学校は2247校24.9%だった。

同庁は、来年度には、運動部活動の休養日の設定などを盛り込んだガイドラインを作成する見通しだ。

鈴木大地長官は会見で、同調査で女子の小・中が最高点を記録した点について、これまでの取り組みが成果をもたらせたと評価しながら、「ベースラインがこれまで低かった。もっと上を目指す」と話した。外部指導員にもふれ、「専門知識、ときには意欲もない教員が指導するのは、児童生徒が気の毒だ」として、制度の在り方を検討する考えを明らかにした。

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