職業教育で 就業と学習内容に強いつながり明らかに

職業実践専門課程の実態や検討について議論した
職業実践専門課程の実態や検討について議論した

文科省の「これからの専修学校教育の振興のあり方検討会議」は12月19日、第8回会合を同省で開催した。事務局は、㈱三菱総合研究所による「職業実践専門課程の実態等に関する調査研究」の中間報告資料を提示。卒業生の現在の職業と学習内容とのつながりが明らかになった。

職業実践専門課程とは、企業等と連携し、最新の実務知識などを身に付けられるよう編成された教育課程。

調査は、学科や学校、在学生などを対象に行われた。同部会で示されたのは、卒業生と高校を対象とした内容。ウェブアンケートで調べ、卒業生1878人、高校2613校から回答を得た。要望に応じて、紙媒体でも実施した。

それによると、現在の職業と学習分野との関係について、「とても関係する」と回答した認定学科の卒業生は83.0%。「やや関係する」を含めると95.5%となり、ほとんどの卒業生が学科の学習と関係した職業に就いているのが明らかになった。

現在の職業について、「やりがいのある仕事」かの問いには69.7%、「成長できる仕事」かには72.2%が「そう思う」と回答。職業等への肯定的な評価がうかがえた。

学校への改善要望としては、▽働く上で必要な能力等の明確化▽学習内容と働くこととの結び付きの説明▽卒業生等との交流の場の増加――を求める卒業生が多かった。

一方、高校を対象に調査した専門学校への期待についての設問(複数回答)では、「就職実績」が83.7%、「資格・検定の取得実績」が65.0%となった。

職業実践専門課程の認知度としては、制度の「内容まで知っている」が16.7%、「名称のみ知っている」が31.9%。半数以上が「初めて聞いた」と答えた。同課程の認知が求められる。

同会議では、職業実践専門課程の今後の在り方についての論点も提示。具体的には、①同課程の位置付け②同課程における質保証・向上に向けた方策――。②は、短期的課題と中・長期的課題に分けて記述。短期的課題として課程認定後の公表様式、中・長期的課題として第三者評価の活用などの検討を挙げた。

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