ノーベル化学賞の野依氏ら 漢字教育で緊急提言

漢字教育の強化を求める緊急提言を示した城西大学の土居特任教ら4人
漢字教育の強化を求める緊急提言を示した城西大学の土居特任教ら4人

漢字教育に危機感を持っているノーベル化学賞受賞者の野依良治氏をはじめとする大学関係者ら有志が12月20日、緊急提言を行った。小学校6年生までに全ての常用漢字を読めるようにするなど、学習指導要領の改訂を求めた。

緊急提言では、現在、常用漢字が2136字に制限されており、小学校6年間で学ぶ漢字は半数以下の1006字に抑えられていると指摘。また漢字の書き方について「枝葉末節に拘泥する授業も中にはあり、学童を国語嫌いにさせる弊害が生じている」と、現在の国語教育を批判した。

その上で、抜本的な漢字教育の必要性を主張。小学校卒業までに常用漢字を読めるようにするほか、学年ごとで学習する漢字が決められている「学年別漢字配当表」の改訂を要望した。

さらに、大学入試改革に言及し、平成32年度にセンター試験に替わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の記述式問題を解くために、「豊富な読書経験と多数の漢字の学習が必要だ」と強調した。

文科省で会見した城西大学の土居征夫特任教授は、野依氏のコメントを公表し「カタカナ語のはん濫は、日本人の知的活動能力を低下せしめるものとして極めて問題だ」とし、科学技術用語を漢字に翻訳すれば、科学技術に興味を持つ若者が育つはずだとの考えを示した。

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