より良い住環境を再認識 寒い季節の暮らしを探究

福井県は、日々の生活や地域で受け継がれている優れた住環境を再認識し、次世代に継承するのを目指す「住教育」を展開。福井市立日之出小学校(加藤桂子校長、児童数342人)でこのほど、5年生が「寒い季節を快適に暮らす工夫を学ぼう」をテーマにした学びに取り組んだ。奈良女子大学で住環境学を研究する吉田伸治准教授が講師として協力した。児童は、専門家から指導を受け、実験を交えて学びを深めた。

実験では、サーモグラフィなどで、各種暖房器具の暖まり方の違いを調べた。その結果を生かしながら、熱を効果的に取り入れたり、逃がさないようにしたりする住まいの工夫を学んだ。

同県は、住宅床面積の広さが全国2位、持ち家率が全国で3位など、優良な住環境を誇る。同事業は、そんな県内の優れた住まいや町並みを再認識し、次世代により良く引き渡そうと進められている。県は、良い住環境でも、長年、当たり前に住んでいると実感しにくくなると考え、モデル地区を指定。平成23年度から1市町1地区を認定して住教育の促進と波及を図っている。

モデルは、▽まちなか▽郊外▽農山漁村▽歴史的まち並み――の4類型。まちなか指定を受けた大野市は、小学生への「木の授業」を行っている。

(一社)福井県建築士会の講師が学校を訪問。伝統的な建築素材である「木」の特徴を学び、つかんでもらうためのワークショップを行う。児童にスギ、マツ、ヒバなどの木材を触らせたり、においをかがせたりして多様な材質の違いを体感させる。各種木材を使った時間割表も作製。児童が日々活用しながら、それぞれの木材特性を身近に感じ取れるようにしている。

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