まちがいづくりで深い学びに 図工・美術にALの視点

それぞれがつくった「まちがい」を共有した
それぞれがつくった「まちがい」を共有した

東京学芸大学附属学校研究会図画工作・美術部会は、ワークショップ「図工・美術deアクティブ・ラーニング~現場から探り出す学びの『本質』~」を12月26日、東京都小金井市の同学附属小金井小学校で開催した。教員や学生など55人が参加。同学の西村德行准教授と同附属小学校の守屋建教諭が「深い学び、知識・技能の習得」をキーワードに、「まちがい」をつくる活動を通して「造形的な見方」を考える活動を展開した。

ワークショップでは、参加者が4グループに分かれ、「まちがい」とは何かについて互いの考えを述べた。出てきた意見は、▽周りのものと違う▽正しくない▽何かの基準から外れたり違ったりしている▽道徳的ではない――など。中には「違い」と「間違い」についてまで話が及ぶグループも。「間違い」の「間」を「世間」の「間」と捉え、社会のルールとは違うものを「間違い」と考えた。

その後、「まちがいづくり」へ。参加者は、折り紙などを使って校内でまちがいをつくり、写真を撮った。撮影のために校内を回っている教員に話を聞くと、「まちがいを考えるのはおもしろい。普段とは違う視点で見るのが新鮮」と、笑顔で話した。

撮影後は、参加者同士で写真を共有。▽男子トイレの男性マークに赤色の折り紙でリボンとスカートを付けたり、日本文学の図書コーナーに違う本を交ぜたりなど、さまざまな「まちがい」のアイデアが出た。「笑う門には福来たる」と書かれた校内掲示に「大」を付け、「笑う門には『大』福来たる」とした参加者も。夢がある「まちがい」がいいと思い、考えたという。

同准教授は、「普段あまり目を向けない間違いの中にも意味や価値がある」とし、「教育では、意味を見いだす視点を作り出すのが大切。形や色、構造を変えると意味を変えられ、表現できるのが図工や美術の良さである」と話した。

この日に展開した5つのワークショップは、紙や粘土を使った活動から造形活動で大切な感覚を体験できるものまで、多岐にわたった。そのそれぞれには、「対話的な学び」「主体的な学び」「深い学び」のALの視点や「思考力・判断力・表現力」などの資質能力に関するキーワードが盛り込まれていた。

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