問題解決的な学習を考える 道徳教育で研究大会

冬休みの中で登校し、講堂のステージで授業を受ける児童ら
冬休みの中で登校し、講堂のステージで授業を受ける児童ら

第5回道徳教育研究大会が12月27日、東京都文京区の筑波大学附属小学校で開催された。テーマは「道徳授業における問題解決的な学習の有効性を探る―子どもの主体的・協働的な学びの創造―」。教員など約270人が参加。実践発表や提案授業、研究協議などを通して、研究テーマに迫る授業づくりを考究した。

講演には、柳沼良太岐阜大学大学院准教授が登壇。道徳で求められる資質・能力として、▽答えのない問題に、その時点での最善の解答を導ける能力▽分野横断的な幅広い知識と俯瞰力▽別の問題場面にも適用できる汎用力――を提示。子供の将来に役立つ力や姿勢の育成、日常生活で活用できる経験が大切とした。

問題解決的な学習の導入では、▽「友達がいてよかったなと思うのはどんなとき?」と生活体験から道徳的テーマを考える▽「友達が本を借りにきたらどうする?」と教材と類似した問題場面を取り上げる▽「思いやりとは何だろう?」と道徳的価値の本当の意味や意義を考える▽社会的状況や歴史的背景など、予備知識の紹介――を行うとよいという。

また学習指導過程では複数の解決策を子供たちに示し、比較するのが大切とした。

幸阪創平東京都杉並区立浜田山小学校教諭による提案授業は、同校の児童らを対象に展開。使用教材の登場人物の心情理解のため、児童らに役割演技をさせたほか、黒板にネームプレートを貼り、児童それぞれの考えを共有させるなど、さまざまな工夫をして取り組んだ。

大会を主催した山田誠筑波大学附属小学校教諭は、「問題解決的な学習に関する講演だけではなく、授業提案も行うことによって、参加者の日頃の授業づくりに参考になれば」と話した。

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