小学生区長が区役所業務を体験 地域参画への意識育む

区のさまざまな仕事に触れた
区のさまざまな仕事に触れた

小学生区長が区役所業務を体験――。さいたま市桜区は、地域の将来を担う区内在住の児童を「一日区長」に任命。区の仕事や公共施設見学などを体験してもらう取り組みを12月27日、同区役所などで行った。

この日、区長に選ばれたのは、同市立土合小学校5年生の小嶋龍之介さん。区の連絡会議に出席し、年末年始業務について訓示した。

蔵方佳子区長の委嘱で小嶋さんは一日区長に就任。連絡会議では、職員に対して、用意された原稿に基づいて、年末年始の仕事に関する注意や感謝の言葉を述べた。

区役所内の各課も訪問。課税課では、担当者から税金の種類を分かりやすく解説してもらった。区民課では、転入出書類と作業の流れなどが説明され、自分が住む町の行政の仕組みへの体験的な理解を深めていた。

区内の公共図書館や消防署にも足を運んだ。消防署では、約20キロの消防服を着込み、階段の昇り降りに挑戦した。1日区長は区民の安全を守る仕事の一端に触れ、「取り組みの中で最も印象深く、良い経験になった」と話した。

小嶋さんは「前日は緊張したけど、さまざまな仕事に楽しく取り組めた」と喜ぶ。区長の役割については「人前で話す大変さを知った」と述べ、自分が住む地域を支えている仕事の重さと重要性を感じていた。

この取り組みは、毎年、同区内で実施するイベント「子供がつくるまち『ミニ桜区』」の子供区長選挙結果を踏まえ、行われている。催しは、子供たちの社会参画意識の醸成を目指し、会場には、多様な職業体験ができるブースが設けられている。

参加する子供たちがブース企画や運営を担う中で、そのあり方などを巡る選挙も実施する。子供候補者は、それぞれ公約を掲げ、来場者に呼び掛ける。立候補した小嶋さんは、イベント参加者が大人になっても心に残る催しを実現したいと訴えた。会場の仕事体験でもらえる通貨を増やすなどのアピールも加え、今年のミニ桜区選挙で区長に選ばれていた。

蔵方区長は「ミニ桜区のイベントだけで終わらずに、継続的な取り組みになるのを願った。小学生に実際の区政の一端を体験してもらう中で、地域参画意識が育まれるのを願っている」と話す。

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