教育施策大綱案で意見交換 都が第2回総合教育会議を

大綱への期待を語る小池知事
大綱への期待を語る小池知事

東京都は、今年度の第2回総合教育会議をこのほど都庁で開いた。都の教育施策大綱案についてのパブリックコメントの結果を公表。教育長や委員は「学校の長時間労働改善に向け副校長の負担軽減や業務の効率化策を進めたい」などの所感を述べた。小池百合子知事は「大綱を通じて、未来を創る全ての子供たちの充実した人生を実現したい」との思いを訴えた。

大綱案の項目に沿ってパブリックコメントの主な内容が説明された。

第1章「東京の将来像と目指すべき子供たちの姿」では、▽持続可能な社会づくりの教育推進と資質育成▽全ての大人たちが子供の自己肯定感を育む支援を行う内容を――などの意見があった。

第2章「新しい価値を創造する力を育む教育の推進」では、これからの社会を生き抜くためには社会の変化に対して受動的に追認したり適応したりするのではなく、変化の方向性を自ら考え実現していく主体性が大事とされた。問題点を発見するための批判精神の必要性についても触れられた。

第3章では、国際感覚を醸成する取り組み、日本人としての規範意識の醸成など、各事項に意見があった。この中の「一人一人に応じたきめ細かな教育の推進」では、教育格差の要因として家庭の経済状況と情報格差の存在などを指摘。ICTを学習管理や分析に使用するだけでなく、子供や家庭の教育情報入手や提供の手段として活用するべきなどと提案した。

一連のコメントを受け、中井敬三教育長や委員が意見を述べた。同教育長は、「子供たちの学びを支える教師力・学校力の強化」の事項について「教職員の人数改善も明記を」の意見があった点に謝意を示した。「学校現場は長時間労働が定着してしまっている。教員希望者が減少する悪影響もあり、改善が必要」と強調。「教員の働き方変革と組織力向上の取り組みを考慮したい」とし、「副校長の負担軽減、仕事の効率化に着目していく」と述べた。

委員からは「教育の不易と流行を考慮し、バランスの取れた施策を」「全ての子が健やかに育つ社会を見据え、給付型奨学金の創設などが盛り込まれたのは喜ばしい」などの意見があった。

小池知事は、「教育は子供の可能性を引き出すもの。大綱を通じて、未来を創る全ての子供が充実した人生を実現できる内容を訴えていきたい」と話した。

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