未来のノーベル賞候補を育成 文科省が理数系で育成塾

文科省は平成29年度から、理科や数学、プログラミングといった情報分野で、高い意欲や優れた能力のある小・中学生を対象に、大学などで個別指導を行う「Jr.(ジュニア)ドクター育成塾」を開始する。理数系離れが進む中で、こうした取り組みを通じて、世界に通用する研究者やノーベル賞候補者の育成につなげるのがねらい。

育成塾は小学校5年生から中学校3年生までが対象。来年度から5年間実施される予定。これにより、長期的に科学的な知識を身に付けられるほか、専門的な実験も経験できる。

全国10カ所の大学や高専、NPO法人などが拠点となり、大学の教員や大学院生らがマンツーマンで指導する。

参加する児童生徒は、興味のある分野を選び、土・日曜日や夏休みなどを利用して受講する。育成塾の1年目は、講義や少人数での実験など科学の基礎を学習し、興味のある分野を探す。優秀な児童生徒は、2年目以降に、研究室で本格的な研究を実践するほか、論文作成や研究発表なども行う。参加した児童生徒が合同学習をしたり、発表会を開催したりして、交流の機会を設ける。

文科省が所管する国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、拠点となる10機関を今年3月頃から公募する。育成塾は今夏頃からスタートする見通し。予算は1億円。

文科省の担当者は「出る杭は打たれるのでなく、育てないといけない。この取り組みを通じて未来のノーベル賞受賞者が生まれれば」と期待を寄せる。

政府の教育再生実行会議が昨年9月に示した「第9次提言」では、理数分野での突出した意欲や能力のある小・中学生を対象に大学などの機関が体系的な教育プログラムで指導するよう求めていた。

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