離乳期早期に鶏卵摂取 アレルギー予防を実証

国立成育医療研究センターはこのほど、生後6カ月から固ゆで卵を少量ずつ与えると、鶏卵アレルギーを8割予防できるのを実証した。

研究に携わったのは、同センターアレルギー科の大矢幸弘医長をはじめとする実験グループ。研究対象には、食物アレルギーを高頻度で発症するとされている、生後4カ月までにアトピー性皮膚炎を発症した乳児を選んだ。また在胎週数が短い、すでに鶏卵を摂取した経験があるなどの除外条件を通して乳児に大きな差が出ないようにした。乳児に対してはアトピーの治療を徹底して行い、条件をそろえた。

この乳児を、卵を与える群と与えない群(プラセボ群)とに分け、与える群の乳児には生後6カ月から卵を与えた。生後9カ月までは1日50ミリグラム、9カ月からは1日250ミリグラムの固ゆで卵を与え、12カ月まで実証を続けた。

その結果、早期摂取をすると、発症を予防できるという仮説が実証された。統計上の中間解析では、プラセボ群47人のうち38%にあたる18人が卵アレルギーだったのに対し、卵を摂取した47人のうち、卵アレルギーを有していたのは9%、4人だった。主要解析でも、プラセボ群61人中23人が卵アレルギーだったが、卵を摂取した60人のうち、卵アレルギーだと診断されたのは5人だった。

同センターは、この研究は発症予防効果を検討したもので、鶏卵アレルギーの乳児の鶏卵摂取の判断、および予防を目的とした鶏卵摂取については専門医の指導に従うよう求めている。卵の加熱が不十分である場合、抗原性が高くなり危険。また量の調整にも危険が伴うため、アレルギー専門医への相談が必須だとしている。

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