景色解読力育成を さいたま市で安全ボランティア研修

子供の危険回避能力を育みたいと指摘
子供の危険回避能力を育みたいと指摘

さいたま市は、市内の多様な人々が目を注ぎ、児童生徒の安全を見守る状況を促進しようと、地域の学校安全ネットワークボランティアや教職員を対象にした研修会を1月12日、同市の浦和コミュニティセンターで開いた。NPO法人地域安全マップ協会の内野真理事長などが講演。犯罪回避のポイントとなる「景色解読力を育てよう」などと訴えた。

会場には、市内各地域で、児童生徒の登下校を見守るボランティアや保護者、教職員200人ほどが集まった。子供たちの安全のために多様な関係者が参加し、幅広い目が注げるネットワークの強化を目指した。

同市教委からは、昨年1月から11月までの、市内の子供たちへの甘言や追従、卑猥行為などの事案報告があった。甘言や詐言は914件、卑猥行為は152件だった。

子供の見守り活動は、多くの人の目を注ぐ中で通学区域全体の安全性を高めるもの。学校に出入りする人が防犯ベストを着用し、活動を進めていく中で、見える化を推進していきたいなどと説明した。

内野理事長は、子供と大人が犯罪回避と予防力を高める視点として「景色解読力」を指摘した。これは、犯罪者が好む侵入や犯行がしやすく、事件が見えにくい場所や状況を理解し、回避する能力を高める力。

実際の町の写真を複数提示。犯罪が起こりやすい状況について考え、町並みの危険性について検証した。民家が高い壁や生け垣に覆われ、一本道が続くなどの危険性を指摘。犯罪が起きやすい状況や条件を意識し、危険を避ける行動を心がけるのが大切とした。

こうした景色解読力を磨き、個々人の危険センサーの感度を高めておきたいと助言。この解読力が高い子は、犯罪者もターゲットにしにくくなるとも。

もしも子供が犯罪被害に遭ってしまったら、▽話を信じて受け止める▽あなたは悪くないと伝える▽信じて打ち明けてくれてありがとうと話す――との態度と行動を大事にとアドバイス。これらの言葉掛けで子供のダメージを少しでも軽減してあげてほしいと述べた。

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