貧困家庭の子供対策 京都市が実施計画骨子案

京都市は、貧困家庭の子供、青少年問題への各種支援策と実施計画を盛り込んだ「貧困家庭の子ども・青少年対策に関する実施計画骨子案」をこのほど取りまとめた。子供のライフステージや家庭状況に応じ、総合的な支援を横断的に切れ目なく実施するなどの施策推進を掲げる。

計画期間は平成29年度から31年度までの3年間。同計画骨子案の基本的な考え方では、家庭の経済状況などから生じる困り事や問題で子供の将来が左右されないよう、社会全体で家庭の子育て力を高め、子供の成長を支えるための支援策などを掲げた実施計画を策定する。

同計画での施策推進の視点は大きく3つ。

①子供のライフステージや保護者を含めた家庭状況に応じ、総合的支援を横断的に切れ目なく実施する②子供の夢の実現のため、積極的な関わりを通じて子供の自己肯定感を高め、学力向上と生きる力を育む③地域や関係機関がつながって市民、地域ぐるみで取り組みを推進する――を重視する。

一連の視点を踏まえた事業や取り組みの柱も設定。子供への支援では、「健全な育成と将来を見据えた生活、学習、就労支援」を挙げる。中身は、▽子供の居場所づくりなどの健全育成支援▽健やかな心身と確かな学力育成に向けた支援▽支援を必要とする青少年のための取り組み▽社会的養護が必要な子供への支援――。

保護者への支援として「家庭の自立や子育て力向上に向けた子育て、経済、就労支援」も示す。内容は、▽子育て不安や負担を軽減し、安心して子育てできる環境づくりへの支援▽経済的負担の軽減、住まい確保に向けた支援や就労対策など、保護者の生活基盤を支える支援▽独り親家庭への支援――。

地域関係機関と連携した貧困家庭を支援するネットワークづくりも示唆する。気軽に話せる相談場所の設置、地域や関係機関が連携したネットワーク構築、子供や青少年、家庭に係る支援施策の一元化を推進――なども含んでいる。

同計画骨子案は同市ホームページに公開。実施計画は今年度中に策定する予定。

同市では、全庁一丸で子供の貧困問題への総合的施策を実施するために「貧困家庭の子ども・青少年対策プロジェクトチーム」を結成。昨年から問題の実態把握を含め、「子どもの生活状況等に関する調査」や関係団体、施設などへのヒアリングを実施。これらの結果が同計画骨子案取りまとめに生かされている。

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