防災教育向けにARアプリを公開 大阪市立大学

大阪市立大学都市防災教育研究センターの吉田大介兼任研究員らはこのほど、㈱ブリリアントサービスとともに、避難所やAEDの位置などの防災関連情報や、訓練用に仮想設定した火災・土砂崩れ発生の情報を、タブレット端末上で、現実の風景に重ねて表示し、疑似体験できるアプリを開発した。

同アプリは、従来のアプリでは表現されなかった実際の現場がどうなっているかを、AR(拡張現実)による表示機能を用いて表現することで解決。対象エリアにどのような災害リスクがあるか、近くにどのような防災関連施設が用意されているかを、実際に訓練する場所で認識できる。

現在地近くの災害の種類や、現在地点から災害地点間の距離、災害範囲も表示される。アプリ利用者が災害範囲に近づくと「火事のエリアに入りました!ただちに、安全なエリアに移動してください」などの警告メッセージや、画面が赤に変わるなど、視聴覚的に警告を発する機能も搭載されている。

昨年12月には、堺市の小学校の災害訓練でも使用された。また兵庫県や岩手県で行われる来年度の災害訓練でも使用が予定されている。

同センターではこれまでにも、災害訓練を実施してきた。だが、事前に用意されたシナリオ通りの内容を実施するだけの受動的な訓練になりがちで、シナリオの存在しない課題解決型の訓練を実施するアプリ開発が急務だった。これまでにもARを活用したアプリはあったが、特定の地域に特化していて、他の地域や事例に応用できない問題があった。

同アプリは、オープンライセンスとしてウェブ上で既に公開されており、防災教育などに活用できる。多くの人に利用してもらうために、iPhoneへの対応や、App Storeへの登録も行うとしている。

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