オリパラや18歳選挙権 「現代学生百人一首」詠む

東洋大学は1月15日、全国の小~大学生から毎年募集している「現代学生百人一首」の、今年の入選作品100首と、小学生の部の入選作品10首を発表した。

30回目を迎え、応募総数は5万2428首(うち小学生651首)に及ぶ。学校全体で取り組んだ応募校の総数は407校。テーマの「現代学生のものの見方・生活感覚」を詠み込んだ短歌が全国から集まった。

「あと四年オリンピックがやってくるクラスの中にもスターの予感」/福島県立平工業高校2年生・鈴木勝太さん。「車椅子義足で自在に駆けていくきらめく姿パラリンピック」/東京都・聖徳学園高校2年生・桐ヶ窪眞子さん。「十八歳大人と子どもの境目で未来を決める切符を持った」/東京都東大和市立第四中学校3年生・稲毛萌乃さん。
「責任の所在をいくら探しても豊洲の地下は空洞のまま」/神奈川県・慶應義塾普通部3年生・渡邉泰斗さん。
「オバマ氏と被爆者男性抱き合った青空の下平和の誓い」/埼玉県立川越女子高校1年生・大川早紀子さん。

こういった、オリンピック・パラリンピックや、18歳選挙権、オバマ大統領の広島訪問など、社会的な出来事を詠んだ歌が多かった。そのほか――。

「本かりて『どうかな?』ときく君の文字僕は好きだとはさんでかえす」/埼玉県・西武学園文理高校1年生・田代麻華)さん。
「分からない君の気持ちも数学も参考書にも答えはなくて」/福島県立会津高校1年生・秀島由里子さん。
「ふと思う僕の居場所どこだろうその考えは友達が消す」千葉県・東京学館船橋高校1年生・小宮由羽さん。
「『ありがとう』死にゆく祖母の耳元にささやく母は娘の姿」/香川県立三本松高校2年生・山中実祐さん。

など、家族や学校生活を詠んだ歌も多数寄せられた。

小学生の部では、

「寒いとき集まってねてあったかいエコのぬくもり家族のぬくもり」/堺市立深井西小学校3年生・野村華奈さん。
「ポケモンGOスマホ片手に歩いてたらセミの死がいをふみそうだった」/長崎県大村市立放虎原小学校6年生・石川結丸さん。

など、人気ゲームを取り入れたものもあった。

多数の優れた応募作品があった学校に贈呈する「学校特別賞」は、北海道帯広農業高校、埼玉県立川越女子高校、千葉県立流山南高校、慶應義塾中等部(東京都)、上田西高校(長野県)の5校が選ばれた。

同学はホームページ上で入選作品を公開している。

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