学校給食の安全性が最優先 食物アレルギーで講演

エピペンの説明をする今井講師
エピペンの説明をする今井講師

東京都目黒区教委学校運営課は1月19日、同区の総合庁舎で、区学校保健会特別講演会「食物アレルギーをもつ子どもへの対応」を開催。講師を務めた昭和大学医学部の今井孝成小児科学講座講師は、「学校給食の安全性が最優先」とし、学校が確認すべき事項や対応などについて話した。エピペンは「迷ったら打つ」のが大事とし、参加者は、練習用トレーナーでエピペンの使い方を学んだ。

同講師は、食物アレルギーの実態や症状、アナフィラキシーショックに関して、写真や表を用いて説明。

皮膚や呼吸器などの多臓器に、全身性の劇症が現れるアナフィラキシーショックについて、学校には、子供がこれを起こした経験があるか、保護者に確認するのを求めた。

アナフィラキシーショックへの対応では、正しい知識を身に付けている必要がある。インターネットからの情報ではなく、正しい対応が記載されているガイドブックなどで習得するよう求めた。

学校給食では、安全性が最優先。保護者の希望や栄養価を考えるのは、安全性が確保されてからにしてほしいと述べた。

話はヒューマンエラー対策にも及んだ。食物アレルギーの重症児には、集団給食で無理に対応するよりも、家庭からの弁当での対応を推奨。症状を起こすアレルゲンは多様で、対象者が多いと、除去食対応など学校給食調理員の手が足りず、教室では教員らが複雑な配食で適切な対応ができなくなる事態も起こりうる。こうしたヒューマンエラー発生のリスクについても十分に理解し、安全性を最優先させた給食の在り方を考え、実施しなけらばならないとした。

参加者には、食物アレルギーやエピペンに関するガイドブックなどが配布された。

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