夢を叶える力がALと捉え授業 ひらめきや関わり重視

他のおもちゃと比べ、自ら考え、自分のおもちゃを見直した
他のおもちゃと比べ、自ら考え、自分のおもちゃを見直した

東京都台東区立黒門小学校(千木良康志校長、児童数319人)は、社会の大変動が予想される2050年を見据えた児童の資質能力育成として「21.5世紀を拓く~アクティブ・ラーニングの視点を生かした授業づくり」を主題にした研究発表会を1月20日に開いた。

研究では、アクティブ・ラーニング(AL)を「児童が夢の叶え方を学ぶ手法、プロセス」と捉え、「ひらめき(創造力)」「かしこさ(自立力)」「かかわり(共生力)」を育んでいくのを目指した。

育成能力を見据えながら、学年ごとのALで意識したいポイントも設定。低学年は「成功体験の積み重ね」、中学年では「協働性の育成」、高学年では「児童の主体的な学び」を掲げた。

低学年の実践例では、授業や学校行事の中での試行錯誤の機会を確保。児童が失敗を繰り返しながらも成功した達成感を味わえる機会を大事にし、自己肯定観や挑戦意欲を高めている。

生活科では、生き物クイズなどの出題の工夫を図り、児童の思考を活性化。解答の根拠と合わせた説明機会などを設け、科学的な見方や考え方の素地も育てている。

観察や体験機会もしっかり組み込んだ。視点を持った観測を重ねながら、対象の秘密や不思議を見いだし、深い探究につなげる学習プロセスにも気を配った。

2年2組生活科の公開授業では、単元「作ってためして」を実施。身近な物を利用したおもちゃ作りを通じて、児童が面白さや工夫を感じたり、仕組みに気付きを深めたりするのを目指した。

ALで育む創造力、自立力、共生力の3つの力を押さえ、「自分の作ったおもちゃを友達と比較して見直す」展開を重視した。おもちゃの種類として風力や磁力などを利用したパラシュートや船などを設定。教室には材料だけを用意し、児童に作りたいおもちゃを選択させ、グループで話し合って制作を進めるようにした。

車体にティッシュペーパーの空き箱を使い、風船動力で進む車を作った児童は、スピードや走行距離を伸ばす工夫に頭をひねった。風船の膨らみ方を調整したり、風船を2つに追加したりした。友達のおもちゃを観察したり、相談したりしながら、車輪の形状や動きにも注目。回りやすくなるような車輪の位置やストローとヒゴを使った駆動の改善などを進める様子が見えた。

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