活用場面を豊富に盛り込む ALの実現、推進でシンポ

それぞれの立場で意見を示した
それぞれの立場で意見を示した

アクティブ・ラーニング(AL)を実現、推進するための視点などを話し合うシンポジウムがこのほど、東京都台東区立黒門小学校で行われた研究発表会の中であった。

大阪府小学校長会の阪口正治会長、文科省の田村学視学官、帝京大学大学院の中田正弘教授がそれぞれ意見を述べた。「授業の中に子供たちが身に付けた知識や力を活用するアウトプットの場面を多く設ける意識を」などの指摘があった。

阪口会長は、ALの要素となる主体的、協働的な学びの現状について触れ、授業にペア学習や話し合い活動を単に取り入れただけの実践に疑問を投げ掛けた。学校現場でより良いALが普及し、実践されるための視点も指摘。管理職が次期学習指導要領をしっかり読み解き、今後の社会状況に基づいたALの意味や必要性を教員や保護者などにきちんと理解してもらう必要があると強調した。

田村視学官は、ALの実現を視野に入れる中で、まずは現状の授業改善の目を持ってほしいと要望。改善点の意識として、児童生徒が身に付けた知識や力を授業で活用し、発揮できる場面や機会を設けてほしいと訴えた。AL型の授業の構成では、活動だけにとらわれず、振り返り場面の確保を大事にしたいと説明。授業の全体展開を考慮したマネジメントの重要性を願った。カリキュラムデザインでもALの全体目標を踏まえ、全学習を俯瞰した中での位置付けが分かる工夫をと話した。

中田教授は、ALでは、児童生徒に学びを委ねる要素と児童生徒が気付きを深めるための教師の仕掛けや働きかけがバランス良く行われる必要があると解説。「豊かな学習対象との出会い」「学習者による見通し、学びの過程と成果の振り返り」が大切とも話す。

ALの考え方も多様な中で、学習の主体者である子供自身が学びに没頭しながら思考を深め、意欲を高めていくような展開を重視し、教師はそのための機会や支援を大事にしたいとも加えた。

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