自分の考えに自信 発言する喜びを感じる授業で

テレビモニターを使って自身の考えを発表
電子黒板を使って自身の考えを発表

平成27・28年度の東京都豊島区教委研究推進校である同区立長崎小学校(伊東弘志校長、児童数230人)は、算数科の研究発表会をこのほど開催。主題は「児童一人一人が主体的に考え、ともに学ぶ授業の創造~言語活動を重視した問題解決的な学習を通して~」。児童の習熟度に合わせた学習方法で、既習事項を用いながら児童の自己解決を支援。自分の考えの発表に自信を持たせるよう工夫した。

2年生は今年度から学級内に、①既習内容が定着し、意欲的に学び合いができる「ばっちりコース」②自己解決はできても他者と自分の考えの比較に課題がある「しっかりコース」③一人ひとりが学習に自信を持つのを目指す「じっくりコース」――の、習熟度別3コースを設けた。

8人が属する「じっくりコース」では河野有希子教諭が、単元名「図をつかって考えよう」を展開。場面を図や式に表したり、図や式から読み取ったりして問題解決能力を伸ばすのをねらった。

出されたのは、バスから降りた人数と残った人数から、最初に乗っていた乗客数を求める問題。児童らは、テープ上で分量を表すテープ図や、四角内を穴埋めする式を用いて問題を解き、たし算で答えを求めた。

問題文を繰り返し読んだり、問題に沿ったアニメーションを流したりして、児童らが理解しやすい工夫を施した。学習のめあての確認では、児童の発言内容を取り入れるなど、臨機応変に対応。児童らが、発言する喜びを感じられる時間となった。

河野教諭からの問いに児童らはまっすぐ手を挙げて積極的に発言。最後の「ふりかえり」では、「4回はつげんできてよかったです」とノートに書き込む児童がいた。
「私にとっての算数教育」と題した講演では、東京大学大学院農学生命科学研究科の石井正治教授が登壇。算数は「わかるから楽しい」「楽しいから続く」「続くからよりわかる」とし、「わかるまで続ける」のが大切と述べた。算数が好きな先生の気持ちは子供たちにも伝わる。「まずは先生方が、算数を好きになって」と言葉を掛けた。

また算数に関するユニークな問題を示し、大人になっても楽しめる数のおもしろさや図形・立体の美しさなどについて語った。

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