小1の6割が手伝い週4日以上 記録活用で成果

平成28年度版「おてつだいちょう」と自分で記入する「おてつだいのきろく」
平成28年度版「おてつだいちょう」と自分で記入する「おてつだいのきろく」

児童生徒の家庭での手伝いを奨励している茨城県教委はこのほど、同県内の小学校1年生に配布している「おてつだいちょう」の今年度の活用成果を発表した。

昨年11月、同県教委は「おてつだいちょう」を活用している県内小学校計10校の1年生585人とその保護者585人、学級担任21人を対象にアンケートを実施。その結果、60%が手伝いの頻度を「週4日以上」とした。「週2~3日」は34%、「週1日以下」は6%だった。手伝いの主な内容は「食事の手伝いや準備・後片付け」63%、「洗濯物をたたむ」40%、「部屋の片づけや掃除」39%。

「おてつだいちょう」の活用によって「以前よりお手伝いの回数が増えた」とした児童は59%、保護者は42%。このうち38%の児童が「おてつだいちょうがあると楽しい、やる気になる」、24%が「ほめられるとうれしい」と回答した。記録の活用が児童にとって手伝いの動機になっているのがうかがえた。

保護者は、67%が「おてつだいちょう」を「子どもを褒めるきっかけ」と捉えていた。50%が「お手伝いをすることで何事にも進んで取り組むようになった」と回答。

学級担任は、81%が「『おてつだいちょう』から家庭での子どもの様子や親の考え方が分かり、指導の参考になった」とした。「子どもの成長がみられ、コミュニケーションが深まった」と考える教員は3割程度だった。

「おてつだいちょう」は、平成12年度から毎年配布。家庭と学校が連携し、児童の自立心や責任感を育むツールとして活用を進めている。

実施する手伝いの内容を家庭で話し合って児童自ら記入し、できたかどうかを自己評価してシールなどで記録する。家庭では児童にねぎらいの言葉をかけるとともに、励ましの言葉を記入して学校に提出。担任が内容を確認し、感想を書いて返却する。

今年度は昨年6月下旬に配布済みで、年度末までの活用を見込んでいる。

国立青少年教育振興機構の調査では、生活体験が豊富な児童生徒ほど道徳観・正義感が高い傾向にあるとされている。家庭での手伝いを奨励するのは、児童の社会性を育成する上でも重要となる。

「おてつだいちょう」は、同県教委のウェブサイトから、活用案内とともに閲覧・ダウンロードできる。児童が記録するシールや励ましの賞状もダウンロード可。

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