長崎県時津町の児童生徒 4割弱が原爆投下日時知らず

長崎県時津(とぎつ)町はこのほど、平成27年度に児童生徒に実施した、平和に関するアンケートの結果を公表した。長崎に原爆が投下された年月日や時間を正確に答えられなかった児童生徒は4割弱おり、24年度実施の前回調査よりも増えていた。

調査は27年6月、同町立小学校4校、中学校2校に在籍する全児童生徒を対象に実施。小学生1758人、中学生842人の、計2600人から回答を得た。質問は、▽原爆が投下された年月日や時間を知っているか▽被爆者から話を聞いたことがあるか▽原爆資料館を見学したことがあるか――など5項目。

長崎への原爆投下について、年月日や時間を正確に答えた児童生徒は30.2%。前回比0.2ポイント減だった。このうち、年月日と時間ともに正答したのは27.9%。学年が上がるに連れて認知度が高まり、中学校3年生では71.7%が正しく回答した。学校での平和学習や平和集会、「県民祈りの日」のサイレンや黙とうが、徐々に定着していると見られる。

一方、無回答を含む不正解は37.6%。前回比で6.8ポイント増えた。小学校低学年・中学年で不正解の割合が高まっている傾向がみられた。

「被爆者から原爆や戦争についての話を聞いたことがあるか」では、84.3%が「ある」と回答。小学校低学年、特に1年生では、「ある」の割合が前回調査から大幅に減少していた。

話を聞いた場所は「学校」が66.6%で最も多かった。「家庭」としたのは20.9%で、前回・前々回調査から徐々に減少。被爆者の高齢化に伴う被爆体験の継承が改めて課題として浮き彫りになった。

同町は「小・中学校での平和教育は学校の授業に頼る部分が大きい。限られた授業時間では限界があるため、授業以外での取り組みについても検討したい」としている。

27年度は、被爆・終戦から70年の節目の年だった。同町は各校に講師を派遣して平和学習を行ったほか、幼稚園・保育所でも平和や原爆を分かりやすく学べる紙芝居や朗読を実施。今後も3年ごとに調査を継続する見込み。

あなたへのお薦め

 
特集