廃棄端材などを教材に 都と企業が小学校で環境教育

意識の持ち方でごみは作品に変わる
意識の持ち方でごみは作品に変わる

東京都と多様な環境事業を行う(株)サティスファクトリーは、企業で廃棄されるカーペットのサンプルなどを環境教育の教材として活用。都内小学校に呼び掛け、同教材を生かした環境教育授業の推進を図る。賛同校の清瀬市立芝山小学校(佐藤強校長、児童数254人)は5年生の総合的な学習と図工で、同教材を使った展開に、このほど取り組んだ。児童はごみ問題解消を視野に、捨てられてしまう壁紙や布のサンプルを使ったペン立て作りなどに取り組んだ。

同授業は、都の「持続可能な資源利用」に向けたモデル事業の一環として、自治体と企業、学校が連携しながら行う。サティスファクトリーは、「サンプル品、不良品、端材などを活用するデザインループ構築事業」を提案。一連の廃棄物をごみにしないで再利用する視点を養う教材にしている。

同校5年生の総合的な学習では、「地球の命を救え」を掲げ、環境教育をテーマにする。この時間は、「ごみ問題」について考える中で、サティスファクトリーのゲストティーチャーからも学習。企業で出るごみの例やリサイクルなどの説明を受けた。

ゲストティーチャーは、児童の普段の生活でも使われているカラフルなリボンやカーペットのサンプルを提示。商品サイクルの変化や顧客の多様なニーズなども背景に、分別しにくい多彩な素材サンプルの存在や、余剰生産などの状況を伝えた。

児童らは、ごみを生まない工夫と使えるものを有効利用する力に思いを深めた。またごみを減らしたり、資源の有効利用を進めたりする企業の仕事にも興味を深めた。

図工では、たくさんのカーペットや壁紙サンプルを使ったものづくりに挑戦した。児童らは、捨てられてしまうサンプルを自分たちのアイデアで生まれ変わらせる意識を持ち、オリジナルの小物入れなどを作った。

黒地のカーペットを丸め、白いレースを巻き付けながら固定して作ったペン立てなどが完成。作成した児童は「ウエディング用を意識してみました」などとアイデアを話した。

制作後は、サンプルを切り抜いた残片などを回収。かさや重量を計測してごみを減らすための有効利用の意識や行動を振り返るようにした。

今年度の同授業は、都内4小学校で行う。大学生の環境教育教材アイデアも盛り込んでいる。

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