進路指導「困難」が9割以上 大学入試の多様化で

進路指導を難しいと感じている高校教員は9割以上。理由は入試の多様化と教員の時間不足――。リクルート進学総研(小林浩センター長)が行った進路指導に関する調査で明らかになった。調査は、全国の全日制高校の進路指導主事を対象に、昨年10月に実施された。

進路指導の難易度を問う質問では、非常に難しいが30.4%、やや難しいが61.5%、難しくないは6.6%。難しいと感じている割合は合計で91.9%となり、平成26年の90.0%、24年の91.2%とともに、高止まりとなっている。

難しさを感じる要因として当てはまるものを選択する質問で目立ったのは、入試の多様化25.7%、教員が進路指導を行うための時間不足25.6%、生徒の進路選択・決定能力の不足24.1%、生徒の学習意欲の低下21.0%。いずれも、2年前の前回調査でも上位4項目に入っていた。

入試の多様化は、26年19.7%、24年17.5%と、難しさの原因に挙げる割合が急激に増えている。近年のAO入試、推薦入試をはじめとする入試の多様化が原因だと考えられる。

大学・短大への進学率に注目すると、進学率が高い学校では学校都合、低い学校では家庭都合が難しさの要因になりやすい。家計面での環境の悪化を要因と捉えた割合は、進学率70%以上の高校では8.3%だが、進学率40%未満の高校では30.0%に達する。

生徒が将来社会に出るにあたり、必要だと考える能力として多く選ばれたのは、主体性60.3%、課題発見力44.1%、実行力35.3%、発信力28.3%。いずれも、生徒が現在持っている能力として評価する割合は低い。規律性、傾聴力、柔軟性などが、生徒が現在持っている能力として評価された。

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