卒業前の最後の給食デザート 選管の協力で模擬投票

ユニークな投票を通して選挙の意味を考えるきっかけとした
ユニークな投票を通して選挙の意味を考えるきっかけとした

卒業前の、小学校生活最後の給食に出るデザートを、投票で決めよう!――。

横浜市保土ケ谷区選挙管理委員会はこのほど、同区内小学校3校で模擬投票の授業を実施。投票結果から、6年生最後の学校給食のデザートを決めていった。児童は候補者の演説に耳を傾け、各自の選択を投票用紙に記入。意思表明と願いの実現を体験しながら、選挙の仕組みや流れを楽しく学んだ。

同市立星川小学校(新井篤志校長、児童数362人)で1月31日に行われたこの授業は社会科に位置付けて実施した。児童42人が参加。同選管の協力で本物の投票箱や記載台などが体育館に設置された。実際の投票になるべく近い状況を作った。

前半は同選管職員が、日本の選挙権の歴史などをクイズを交えて説明。現在は、18歳以上の全国民が権利を有する参政権だが、明治22年には国民の約1%しか持っていなかったなどと話した。全国民への投票権は、先人が長い歴史的努力を積み重ねて実現したものだと児童に知らせた。

模擬選挙では、教員3人が候補者として登場。それぞれが推すデザートについて、魅力や価値を児童らに演説した。

「はちみつレモンゼリー」を推すモンキー遠藤候補者は、「ビタミンCがたっぷり。風邪の予防になり、美容にとても良い」と強調。「肌がぷるぷるになりますよ。みんなで『ぷるぷる』してみよう」などと、ユーモアを交え、その成分の良さやおいしさをアピールした。

演説を聞いた児童らは悩みながら記載台に向かい、投票用紙に、選ぶ候補者名をしっかりと書き込んだ。全員の投票が終わったところで、開票と集計作業にも児童が関わり、選挙のプロセスを実体験した。

結果は、ゴクウ育子候補の「マンゴープリン」が最多票を獲得。記念すべき6年生最後の給食デザートが決まった。

新井校長は、「今日のみんなの投票結果は、給食の中で実現します。世の中には投票に参加しない人がいますが、投票をしなければ何も変わらない」と、投票の意味を考えさせた。「みんなが18歳になったら選挙権が持てます。選挙に関心を持ってほしいし、選挙に関心を持つというのは、世の中に関心を持つのと同じです」と、授業が児童のより良い将来につながっていくのを期待していた。

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