札幌市の学校の石綿使用煙突 92本が劣化

札幌市教委はこのほど、市内小・中・高校91校で使用している煙突合わせて101本に、アスベストを含む断熱材が使用されており、うち92本が劣化しているとの調査結果を公表した。

調査は昨年11月から今年1月にかけて、文科省の意向を受けて実施。対象は、市内小・中・高校、幼稚園など324施設。劣化状況は、国交省で創設の建築物石綿含有建材調査者が、煙突の頂部と下部の点検口から目視で確認した。成分分析でアスベスト含有の断熱材に劣化が見られた場合、周辺の大気中のアスベスト濃度も測定した。

調査結果によると、学校施設の煙突計294本に断熱材が用いられていた。そのうち現に使用されている煙突は250本で、アスベストを含む断熱材が用られているのは、この中の101本。現在使用中の4割にあたる92本が劣化していた。

劣化が認められた煙突の種類別内訳は、7割までが給食調理用で65本(体育館と兼用1本を含む)、体育館15本、校舎12本。いずれも、屋上と地上の大気中に飛散したアスベストは検出されなかった。

同市教委は昨年10月、文科省の通知に基づき、学校施設における石綿使用の状況を調査。「問題なし」とされた市内の学校施設で、給食調理用の煙突の断熱材が損傷し、劣化により落下。アスベストを含む断熱材の剥離が見つかり、給食調理ができなくなる事態が発生していた。このたびの調査は、これらを受けた再調査にあたる。

市教委は今後、アスベストを含む断熱材を用いている、現在使用中の煙突92本について、早期に計画的な改修を行うとしている。

また昨年10月27日以降、断熱材の剥離で給食用ボイラーが停止となったのに伴い、給食の提供を中止していた小・中学校計30校の、中止期間中の給食費について、2月の給食費を減額する形で返還するとしている。

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