協働学習ルームを設置 産学連携で自宅学習システムも

ICTを有効に生かした学びも推進
ICTを有効に生かした学びも推進

岡山県備前市は、「教育のまち備前」を掲げ、未来のアクティブ・ラーニング(AL)実現を見据えた各種教育施策を進めている。市内全小・中学校での小中一貫教育などを段階的に推進。今年度中には、全市立小・中学校に、協働学習のための「フューチャールーム」を設置。大学、企業と連携して、タブレット端末を使った自宅学習のシステムも開発する。

同市は市の総合計画に、教育を通じたまちづくりを盛り込み、特色ある取り組みを行っている。次期学習指導要領が重んじる「主体的・協働的で深い学び」の実現を踏まえ、未来志向の教育活動と環境整備を展開する。

来年度には、市内第1号の小中一貫教育を伊里小・中学校でスタート。9年間の継続的な学びの中で、▽郷土への誇り▽教科の学力▽英語力――の育成を重視した学習を実施する。同市内にある史跡「旧閑谷学校」で、地域の人から歴史を学んだり、同校で論語学習を行ったりする構想もある。平成31年度までに市立全小・中学校で一貫教育体制を築く予定だ。

全市立小・中学校で整備済みの児童生徒1人1台のタブレット端末を生かした自学システムの協同研究も行う。研究は同市と岡山大学、㈱ベネッセコーポレーションが協働。同端末に記録された自宅学習データを校内ネットワークで可視化し、分析したり、小・中学校の学習系統性の中で子供のつまずきを把握したりするシステムを開発する。同システムは、今年度末の完成を目指す。

ALを促進するための「フューチャールーム」と題した教室を、今年度中に全市立小・中学校に整備する事業も進行中。黒板に代わる大型スクリーン、キャスター付きの机と椅子などを備え、移動や設置が自由に行えるのが特徴。対話型学習での小グループ編成などを進めやすい工夫を施す。

地域の題材を生かした学習も促進する。全国的にも有名な「備前焼」の体験学習を拡充。土の特性から窯焼きまでを、経験を通して理解できる機会を設ける。市の沿岸部の小・中学校では、海の環境保全にもつながるアマモについて学習。フィールドワークを交えながら、生態系の理解や環境保護を深める。

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