企業と連携し職場改善 話しやすい職員室づくりなど

コミュニケーションが高まる職員室のレイアウトを工夫
コミュニケーションが高まる職員室のレイアウトを工夫

横浜市立富士見台小学校(須貝広幸校長、児童数581人)は、企業と連携しながら校務や校内環境の改善を推進している。このほど、コクヨ(株)や(株)ミライムと協働した職場改善プロジェクトについて報告するセミナーを開催した。チームとして動きやすい職場環境やより良い会議の仕組み、話しやすい職員室づくりなどを検討し、実現している。

セミナーには、同市内小・中学校約40校の教員が参加した。同校は、校務や校内環境の改善を具体化するために、企業に学ぶ研修会などを実施。平成22年度には、教員有志による「職員室レイアウト変更会議」を立ち上げ、模索を始めた。

同会議では、チーム学校を見据え、教員が互いに多忙な中でもコミュニケーションを生み出しやすい職員室レイアウトを工夫。校長、副校長の席を中央に移動し、その前に教員が頻繁に利用するコピー機とミーティングテーブルを配置した。全教員が自然に顔を合わせ、会話を交わせる状況を作った。

個々に作成・管理する文書類を減らし、校内全体で文書を共有して管理する仕組みも構築。それぞれの机で膨れあがる書類の山を無くし、すっきりした職員室環境を生み出している。これによって、必要書類を探す時間や紛失する危険性が減った。

校務のICT化でグループウエア活用も促進。この中で教員間の連絡や交流を行えるようにする中で、多様な意見共有や業務分担が実現している点なども示した。管理職の労力軽減にもつながっているとする。

今年度は、両社のサポートを受け、同校教員がチームを組んで、机周りや会議の改善を模索した。企業からは、目的の明確化、工夫と試行、評価と検証のサイクルを習慣化する重要性が指摘。注意点を意識しながら、話し合いを深めたと述べた。

会議についての協議結果では、「認識や必要度が教員の役割や立場で異なる」「会議に臨む個々の教員の目的意識が大切」「会議の意義を評価する方法や人がいない」などの現状把握や課題を報告。今後、より良い具体策の実現につなげるとした。

コクヨ(株)WORKSIGHT LABの齋藤敦子主幹研究員は、校務改善を考える際のポイントして、「目的、働く側(教員)へのメリット、改善プロセスに関係者が参加する、問題の本質整理、小さな成功体験の積み重ね」を挙げる。

須貝校長は「直接的な改善効果は見えにくいが、複数の取り組みが影響して授業改善や子供たちの学力向上につながっていると感じる。学校への保護者や地域の信頼感も高まっている」と成果を振り返る。

あなたへのお薦め

 
特集