組織的に多様な人材を派遣 地域ぐるみで学校を支援

学校外人材ならではの実践報告があった
学校外人材ならではの実践報告があった

東京都墨田区教委、すみだ教育研究所、学校支援ネットワーク本部は、学校、家庭、地域が連携した地域ぐるみの教育実践を報告する第8回学校支援ネットワークフォーラムを、同区のすみだリバーサイドホールでこのほど開いた。

今年度の事例報告では、小学校2校への、人材派遣による出前授業の経過が示された。バイオリニストの久米晶子さんは、同区立立花吾嬬の森小学校5年生に授業を出前。実践では、バイオリン演奏を児童に聴かせた後、クイズを通して児童なりの表現のイメージを見いださせた。同じ曲をテンポや間合いを変えながら弾いて演奏の多彩さを感じ取らせたり、児童に演奏のイメージをそれぞれ言語化させたりする問いなども出した。

久米さんは、児童一人ひとりの感じる力を高めたかったと説明。感じ方には、唯一の正解がない点を知らせ、多様な感じ方への興味や意識を高めてくれていたら嬉しいと振り返った。

なりひら高齢者みまもり相談室の中村匡孝相談員と同支援総合センターの松本友子相談員は、同区立業平小学校4年生に、認知症を考える授業を実施した。実技や寸劇を取り入れ、児童に認知症を身近な出来事として理解できるよう展開を工夫した。認知症の人の行動や気持ちを自分事として考えていける複数の問いを出し、それぞれができる働き掛けや心がけを考えさせたなどと述べた。

同区では、教委内の組織が学校外の多様な教育リソースを、学校の教育活動に適切につなぎ、生かすためのコーディネートを組織的に推進する。同教委内で学校支援ネットワーク事業を立ち上げ、学校と地域や企業などとの橋渡しを行っている。

同ネットワーク本部は、学校の教育ニーズを踏まえ、多くの地域や企業と交流や折衝を重ね、多種多様な出前授業メニューを制作している。プログラムを外部講師と制作し、区内小・中学校に配信し、周知に努めている。

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