聞こえないママの育児 学校は選択肢を広げて対応を

手話と音声の言葉で育児の悩みを共有した
手話と音声の言葉で育児の悩みを共有した

聞こえないママの声を届けよう――。

NPO法人こまちぷらすは、耳が聞こえないことで周囲とのコミュニケーションが取りづらい母親の育児などの悩みを共有する「きこえないママ×まちプロジェクト」を2月14日、横浜市のこまちカフェで開催。子供連れの母親たちが参加し、聞こえないママたちとの交流を深めた。学校に求める対応としては、選択肢の幅を広げてほしいとの話があった。

聴覚の障害とは関わりなく、ひとりの母親として抱える子供への思いや子育ての悩みはみんな同じ。同プロジェクトは、ママたちが抱える悩みなどを安心して話せる場所をつくり、仲間としてつながりを持ちたいとの思いから始まった。

この日の話題は、学校や病院での対応や、子供との接し方など多岐にわたった。

進行役を務めたのは、同法人で活動する、自身も聴覚に障害のある松本茉莉さん。声を発して話しもできる。学校に求める対応としては「こちらが何か相談したときに、『無理です』と切り捨てるのではなく、選択肢の幅を広げてほしい」とした。

松本さんは現在4人目を妊娠中。「1人目のときは迷いがあった。こういう場所があるおかげで、4人産んでも大丈夫と思えたのかもしれない」と話した。

参加したもう1人の、聴覚に障害のある母親は、子供の頃の教師とのやりとりで悲しい思いをしたと伝えた。この人の手話は、松本さんらが手話通訳した。教師に将来の夢を伝えた際に、「耳が聞こえないと難しいよ」と言われたという。他の参加者も「担任の先生が言うことは、ときに人生を左右する。子供の可能性を狭めないでほしい」と話した。

また教師とのやりとりを伝えた母親は「子供の言葉をしっかり聞けないので、子供が感じている思いをそのまま受け取れない。安心感を与えられないのではないか」との思いを示すと、他の参加者から「日頃から子供の表情をちゃんと見て、目を見て話をするのがよい」と言葉が掛けられた。

同プロジェクトは、毎月第2火曜日に開催。次回は3月14日に行われる。4月からは第2金曜日の開催となる。

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