共有できるものを見つけよう 小学校に哲学の対話を

教育と哲学を結び付けて語る西教授
教育と哲学を結び付けて語る西教授

お茶の水女子大学附属小学校(池田全之校長、児童数659人)は2月16、17の両日、第79回教育実践指導研究会を開催。「学びをひらく―ともに“てつがくする”子どもと教師―」をテーマに、公開学習指導や課題別協議会などを実施。講演には、東京医科大学の西研教授が登壇し、「どうやって『共有できるもの』を見つけるか―現象学的な哲学対話の実践から―」をテーマに、小学校での哲学対話について話した。

同教授は、小学校で哲学対話を生かすには、テーマと導入が大切とした。子供の年齢にふさわしいテーマを選定し、一人ひとりの体験世界につなげ、興味を持たせる必要がある。「幸福」を「幸せ」にするなど、子供の日常語を使ったり、写真や絵を用いたりするなどの工夫があるとよいとした。

また子供たちのよく聴き合う姿勢によって相互触発が起こるとも。「それってどんな感じ?」「こんな感じのことかな?」と掘り下げていくと、相手の言葉とその背後の体験世界とがつながって見えてくる。それにより、互いに影響を与え合い、考えている事柄を確かめ合えるという。

「共有できたこと」や「それぞれの感度が分かれたこと」の確認については、教室全体と個人の気付きの双方で行うとよいとした。

同研究会の主催は、お茶の水女子大学附属小学校とNPO法人お茶の水児童教育研究会。お茶の水女子大学学校教育研究部が後援した。

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