おびえなど親子どちらにも 熊本地震の影響いまだ

熊本県は、乳幼児健診を通じて実施した、子供へのケアの取り組み結果をこのほど発表した。それによると、熊本地震による被害が大きかった4圏域(菊池、阿蘇、上益城、宇城)の乳幼児には、夜泣きやおびえといった症状が、4圏域以外よりも多く見られた。また保護者についても、4圏域のほうが物音に驚くなどの割合が高かった。

県は、乳幼児健診で親子双方を対象に、相談問診票を用いた心のケアを進めてきた。昨年6月から12月までの間の健診で、20市町村から8138組の問診票を回収した。乳児については保護者だけを対象に行った。

1歳6カ月児について多く当てはまったのは、4圏域では、夜泣き16.0%、おびえ15.1%、すぐ泣く・興奮する7.4%。それ以外では、夜泣き7.3%、おびえ6.6%、すぐ泣く・興奮する4.5%。夜泣きとおびえは、圏域の違いで2倍以上の開きがあった。

3歳児では、4圏域で、しがみつきや後追い29.5%、おびえ22.4%、暗い所などを怖がる22.1%。それ以外では、しがみつきや後追い16.5%、おびえ11.2%、暗い所などを怖がる10.0%。ここでも開きが大きく、1歳6カ月児と同じ傾向が見られた。

保護者は、物音や揺れに驚く、いろいろと不安、いらだつ――の順で多かった。これらは、4圏域で46.7%、それ以外で28.6%が訴えていた。1歳6カ月児の保護者では、物音や揺れに驚くが、4圏域では25.2%だったのに対して、それ以外では11.5%だった。

県は、問診票の内容を基に、保健師や児童精神科医による相談対応を実施。月齢・地域によらず、およそ99%が、健診日当日の相談で対応を終了でき、その後の支援は不要だった。継続支援が必要だったのは102組で、健診日の後に、市町村による心理相談や保健師、掛かり付け医によるフォローが続けられている。

県は今後も、乳幼児健診時の子供の心のケアを継続実施していくとしている。

あなたへのお薦め

 
特集