奨学金利用者の7割超 返済に不安

全国大学生活協同組合連合会の全国学生委員会はこのほど、組合員の大学生・大学院生を対象とした「奨学金制度に関するアンケート」の結果を公表した。奨学金制度を利用していると答えた学生は56.3%で半数を超えた。このうち、返済については7割以上が不安だと回答していた。

アンケートは昨年11月16日から12月28日にかけて実施。全国の国公立および私立大学の学生1727人から有効回答を得た。

奨学金制度を利用している学生に利用目的を尋ねたところ、「授業料を賄うため」が68.6%、「生活費を賄うため」が69.7%だった。制度の利用が大学生活の維持に不可欠となっている状況がうかがえる。

月々の貸与額は「3万円から5万円」が33.6%、「5万円から8万円」が34.1%。返済については「返済できるか不安である」とした学生が74.3%に上った。「返済の見通しが立っている」としたのは47.3%、「立っていない」との回答は50.0%だった。

アンケートの自由記述欄には、奨学金制度に対する学生の生の意見が多く寄せられた。

意見は国公立大と私大に分類。制度を利用している国公立大4年生は「奨学金とアルバイト代のみで生活してきた。理系のため授業も多く、休みもあまり取らずに働いていたところ心身を壊すことが多かった。現行の奨学金制度では無理のない学生生活を送るのは厳しい」と経験を語った。

また私立大学院生は「来年から月々の返済額が6万円を超える。遊んでいたわけではなく、大学に通い研究を行っていただけなのだが、周囲は学生時代を楽しんできた報いだと言う」と周囲の無理解を嘆いた。

制度を利用していない学生からも「学業が優秀な生徒・学生だけでなく、貧困によって成績を上げられないでいる者にも給付型奨学金の範囲を広げるべき」などの声が上がった。

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