次期指導要領踏まえた体育 ICT利活用で新指導法

スポーツ庁の高田教科調査官は新たな指導観点を説明して教師を励ました
スポーツ庁の高田教科調査官は新たな指導観点を説明して教師を励ました

東京学芸大学と東京都八王子市教委は、「ICTを利活用した新指導法」と題した体育科研究会を2月20日、八王子市立浅川小学校(山口惠久校長、児童数590人)で開いた。授業公開を通して、タブレット端末などのICT機器を生かした指導や評価の在り方などを探った。同校の実践を次期学習指導要領案と関連づけながら見つめる講演もあった。

提案された授業は、1年生の「ボールゲーム」、4年生の「ゴール型ゲーム」、5年生の「ネット型ボール運動」の3つの単元。

5年生の授業では、キャッチバレーボールを実施。チームごとにタブレット端末でプレーを動画に記録し、ミーティングタイムにその動画を観て振り返りをし、得点するための動きや戦術を話し合った。より良い戦術を見いだし、互いに共有できるよう「ホワイトボードアプリ」も活用。同アプリに表示されるコートの概略図にメンバー配置やそれぞれの効果的な動きを記し、確認する工夫も図った。教師は児童の記録動画を集約し、チームワークや動きをチェック。各自の役割に応じた動作確認など、適切なアドバイスや評価に生かしている点を振り返った。

授業を視察したスポーツ庁の高田彬成教科調査官は、次期学習指導要領案に照らしながら、同校の授業を検証した。

まず、体育科・保健体育科の改訂ポイントとして、①心と体を一体として捉え、生涯にわたる心身の健康保持増進や豊かなスポーツライフ実現を重視②体験的な活動を重視し、する、見る、支える、知るのスポーツとの多様な関わり方や保健の技能について内容を改善③体力や技能、年齢や性別、障害の有無にかかわらず運動やスポーツの多様な楽しみ方が共有できるよう配慮――の3点を確認。

あわせて、学力の3要素に基づく高学年「ボール運動」などの新たな指導内容も説明。ネット型ゲームの「知識・技能」の育成に向けた内容では、「基本的なボール操作やボールを操作できる位置に体を移動する動きによってやさしいゲームをする」を指摘。「思考力・判断力・表現力等」の育成では、「規則の工夫やゲームの型に応じた簡単な作戦を選び、考えを友達に伝える」などの観点を示した。

5年生の同公開授業などに照らした解説によって、参加教員に、未来の指導観や授業づくりの展望を持たせた。

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