JEES教育セミナーで合理的配慮の真意など学ぶ 教員は多様性に関心を

講義する森山所長
講義する森山所長

NPO法人全国初等教育研究会(JEES、堀田龍也理事長)主催、㈱教育同人社協力の第8回JEES教育セミナー「スクール・インクルージョン実践講座」が、小・中学校などの教員を対象に、このほど都内で開催された。「子どもたち全員が参加できる学級経営~インクルーシブ教育を学ぼう~」をテーマに、むさしの発達支援センターの森山徹所長が講義とワークショップを行い、教員は多様性に関心を持つよう呼びかけた。

同所長は講義で、障害児・障害者をとりまく環境の変化と歴史的経緯を踏まえ、昨年4月の障害者差別解消法施行に至るまでを解説。

同法の「合理的配慮」に関して、「合理的配慮は、本人の意思表明に基づくのが原則。学校現場で判断が難しいのは、それができない場合。その際には保護者などの代理表明が必要で、善意によるポジティブアクションとは違う。また、『配慮義務者側に過度な負担にならない』とされているが、その考えは自治体によって温度差がある。日頃から教員間で、保護者対応も含めて話し合いを重ねておくのが大切」と述べた。

また多様性について、「『異なる』と『正しくない』は違うという考えが重要。今までは、『異なる』も否定していた点がある」と問題提起。

「多様性を生かす学級文化を作るには、個の強みを発揮できる機会を保障する教育環境が求められる。『仲良しグループ』ではなく、『チーム』にするのが大切」とし、「教師は多様性に関心を持ち、分かりたいという感覚を持ってほしい」と述べた。

その後、関心を持つ、場を共有する感覚を体感してもらうため、口まねで相手に物事を伝えるサイレントワークを実施。最後に、「教師自身が自分の人生を楽しんでいることが何よりも大切」と結んだ。

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