秋田の探究型授業と深い学びの関係を指摘 学習者全員が協働し発表など

生徒主体で展開する授業の意義を話した
生徒主体で展開する授業の意義を話した

秋田県湯沢市、羽後町、東成瀬村は、教育などに着目した地域イノベーションの様子を伝えるイベント「みらいのまちデザイン展」を2月22日、東京都千代田区のJPタワーKITTEで開いた。トークセッションでは、全国学力・学習状況調査で好結果が続く同県の探究型授業の特性と概要を報告。「主体的・対話的で深い学び」と同授業を対比しながら、将来の教育の在り方について考えた。

登壇者は、湯沢市の藤井延之副市長、東成瀬村教委の鶴飼孝教育長、羽後町立羽後中学校の木口秀一校長など。

鶴飼教育長は、同県と同村内の学校で展開している探究型授業について説明した。同授業は、注目されている「主体的・対話的で深い学び」を先行したもの。教師主導の授業から学習者である子供たち自身が自律的、協働的に学ぶのを大事にしているのが特徴とした。

授業構成では、①目当てや学習課題の提示②発表の場の設定③学び合いの場の設定④振り返りの充実――の流れを重視。習熟にかかわらず全員が発表する点、ペアやグループなど多様な協働学習の機会を確保するなど、全ての子供が参加して学ぶ要素の大切さを強調した。

学習のまとめと振り返りでは、各自で学習の理解度を整理し、確認する作業も重んじる。この過程によって、自分なりの課題意識と自ら学ぶ意欲を高めているとも指摘した。

木口校長は、同校の探究型授業の進め方を解説。キャリア教育と生徒指導の視点を押さえ、生徒がそれぞれの学びに「問い」を見いだすための工夫などを挙げた。

生徒の主体的な学びを実現するため、各時間の授業では、学習のねらいとそれに基づく「Hustle課題」を設定し提示する。生徒にそれぞれの根拠や理由を明示させながら、自分なりの解決策を見いだす展開を図っているとした。

生徒は同課題に向き合う中で、自分なりの問いと迫り方を研いていく。こうして成功体験や積み重ねた経験を生かし、学習の見通し力を育んでいるなどと述べた。

昨年「グローバル・ティーチャー賞」のファイナリストトップ10に選ばれた秋田県出身の工学院大学附属中高校の高橋一也教諭も発言。「世界では『学力』をテストなどの知識量だけで捉えていない。社会性や人とのコミュニケーション力など非認知能力の視点が重要。その能力育成には、人との遊びや体験が重要」と話した。

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