手話と文字を介して防災授業 都立葛飾ろう学校で

UDトークや手話通訳を介して授業を行った
UDトークや手話通訳を介して授業を行った

東京都立葛飾ろう学校(久保井礼校長、幼児・児童・生徒数202人)で2月24日、中等部・高等部の生徒を対象にした防災授業や避難訓練が行われた。講師を務めたのは、矢崎良明鎌倉女子大学講師・板橋区教委安全教育専門員。「あなたにも迫っている大地震」と題し、地震の起こり方や地震からの避難方法などについて話した。体育館で行われた授業は、音声認識でリアルタイム字幕が表示されるアプリ「UDトーク」と手話通訳を介して、生徒らが手話と文字の両方から情報が得られるよう工夫して展開された。

同講師は、地球全体と日本周辺のプレートの動きや地震の種類を絵や映像を使用して説明。大地震が起きたときの避難では、「落ちてこない」「倒れてこない」場所に移動するのが大切とした。
その後、生徒らは避難訓練を実施。同講師の合図で体育館内の「落ちてこない」「倒れてこない」場所を探し、避難した。最初はゆっくり移動して避難場所を探していた生徒らも、2回目の訓練では合図と同時にすぐに移動。学んだ内容を生かす姿がうかがえた。

訓練後、同講師が「上着を頭にかぶせる人がいるのか見ていた」と話すと、生徒からは「あー」との声が。「次の機会でやってみてください」に生徒らは頷いた。

同校での授業に当たり、同講師は文字でしっかり伝えられるよう言葉を吟味したという。授業では、ゆっくり話したり動きを加えたりと、さまざまな工夫が見られた。

高等部の牧野敬教諭は、「音が聞こえないので、自分で主体的に情報を取りにいくのが大切」と話した。

高橋佳宏副校長は、「教える側は、言葉が先行しないよう意識していく必要がある」とした。

同校では、この日使用したUDトークを、来年度から正式に導入する予定。

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