若年教員が保護者と信頼関係 カウンセリング技法で

調査から信頼関係構築の視点が示された
調査から信頼関係構築の視点が示された

千葉県総合教育センターと同県子どもと親のサポートセンターは、平成28年度の研究発表会を2月24日、千葉市の同センターで開いた。両センターの取り組みとして、カウンセリングの考え方を生かした保護者との信頼関係構築や生活を豊かにするSNS利用に向けた指導法などが報告された。

カウンセリングの考え方を通した保護者との信頼関係づくりの研究では、経験年数が浅い若年教員と保護者が信頼関係を築くためのカウンセリング技法や理論を調査で明らかにした。

まず保護者が寄せる相談内容から、教員への要望や不満要因を分析。若年教員には、質問紙と聞き取りを通じた調査をして保護者対応の意識や実態を把握した。

調査と分析の結果からは、保護者の要望に対し、多くの若年教員が自分の経験や指導力不足という課題を挙げている点が分かった。保護者と教師の意識のずれが保護者の不満や不信感を生んでいる点なども明確になった。

こうした結果を踏まえ、教員が保護者と信頼関係を深められるように、「10のアプローチ」をまとめた。要素として初期対応や日常の連携などを掲げている。「傾聴」では、話を聴く際の姿勢を助言。話し手が抱える不安や悩みを聴くのを重視し、自分の経験を話したり、解決のアドバイスをしたりしないなどと指摘する。相手の不安や苦しさを理解して気持ちを整理する手伝いをしようと促している。

このアプローチを現場で生かすためのハンドブックも作成した。具体的な関わり合いの場面を示しながら、対応で意識したい観点を助言する内容を工夫したなどと報告した。

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