地域全体で教育を進める 子供の問題行動には必ず背景

地域と学校の連携事例が示された
地域と学校の連携事例が示された

横浜市栄区は、地域ぐるみで進める子供の健全育成を考える「セーブ・キッズ・フォーラム」を2月28日、同区役所で開いた。同市教委のスクールソーシャルワーカー(SSW)や地域の支援団体、小学校長が登壇。それぞれの視点から、子供との関わりに必要なものや協働の教育意義などを示した。

同市教委人権教育・児童生徒課の渡邉香子さんは、SSWとして子供と関わる中で感じた点について話した。

まず、子供の問題行動は突然始まるものではなく、その背景には、理由や原因が必ずあると指摘する。子供自身は問題を解決したいと思っているが、本当に困っている点はなかなか外に伝えられないでいると述べた。

問題を抱える子供は、本質的な悩みや課題が、潜在化している場合が多く、学校や地域などの第三者からは見えにくいと説明した。

子供の健全育成のためには、大人や教師が信頼できる存在でなければいけないと強調。子供たちの目線に立ち、小さなSOSに気付くアンテナを磨く重要性も投げ掛けた。子供の悩みに粘り強く寄り添い、地域や学校で支援をつなげ合う必要性も訴えた。

同市の豊田地区学齢期の子どもたちの地域支援委員会の堀田賢一委員長は、今年度から開始した地域での学齢期の子供支援活動について報告した。

支援活動では、地域の小・中学校とつながって話し合う場を設定。小・中学生が地域のイベントに参加し、多世代交流を深める機会を生んでいる。子供の貧困問題を視野に、食を通じた居場所作りなども実施していると振り返った。

同市立飯島小学校の尾上伸一校長は、地域との年間を通した連携学習とその成果を解説。児童が地域の指導者に学び、多様な自然体験機会を得たり、伝統文化の伝承を深めたりしていると意義を挙げた。

あなたへのお薦め

 
特集