特別活動学習指導要領案 生きる基礎をつくる

学習指導要領案 教科・領域改訂のポイントをどう考えるか 〈10〉特別活動

2月14日に公表された学習指導要領案の特別活動について、改訂のポイントを、全国特別活動研究会の会長を務める梶千枝子品川区立旗台小学校長は、次のように指摘する――。


◇現代社会に対応して改善◇

2月14日、小・中学校の新学習指導要領案が公表された。情報化・グローバル化が進む現在の社会に対応した改善が図られたといえる。

特別活動ワーキンググループにおける審議の取りまとめでも、学習指導要領の改訂に向け、特別活動では「各教科等における見方・考え方を総合的に活用して、集団や社会における問題を捉え、よりよい人間関係の形成、よりよい集団生活の構築や社会への参画及び自己の実現に関連付けること」が示された。

また特別活動において育成を目指す資質・能力が「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」として小学校・中学校・高等学校の系統性が分かりやすく整理された。

◇目標や内容がより明確に◇

今回の小・中学校学習指導要領案では、目標の記述が大きく改善された。特別活動の目標の中で、「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」の視点に関わる資質・能力を育成することが明確に示されている。そして、そのための具体的な姿につながる内容が「集団や社会の形成者としての見方・考え方を働かせ」「多様な他者と協働する」「行動の仕方を身に付ける」「合意形成」「意思決定」「自己の生き方について考えを深め」「自己実現」等の文言として明記されている。

特別活動の目標や内容がより明確になり、集団や社会の形成者として積極的に社会に参画する力の育成を図ることを重視しているといえる。

小学校の学級活動では、内容(3)として「一人一人のキャリア形成と自己実現」が新設された。従来の内容(2)を整理し、将来に向けた自己の実現に関わる内容を生き方としてのキャリア教育との関連を図ったもので、特別活動が学校教育全体で行うキャリア教育の中核的な役割を果たすことが明らかになっている。

◇重要性さらに明らかに◇

大きな変化・変革が進み、予測が難しい将来をたくましく生きていくための基礎として、また各教科の学習に生かすことのできる多くの要素を含んでいるのが特別活動である。特別活動は、子供たちが学校で課題解決に向けて話し合い、実践した力がこれからの社会を創り出していく力につながる重要な教育活動である。海外でも“Tokkatsu”(特活)が注目され、取り入れられている。この改訂により、特別活動の重要性がさらに明らかになり、子供たちがさまざまな集団活動を通して、よさや可能性を発揮し、よりよく生きる力を育てるという本質を大切にしていきたい。

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