子供同士のもめ事 大人は互いの気持ちの通訳者に

子供との対話について話す天野さん(左)といぬかいさん
子供との対話について話す天野さん(左)といぬかいさん

子供の気持ちに寄り添って支える――。NHK「すくすく子育て」元キャスターの天野ひかりさんと、教育活動家で全国私立幼稚園連盟事務局長を務めるいぬかい良成さんによるトークイベント「親と子が自分らしく生きるための子育て対話術!」が4月3日、東京都新宿区の紀伊國屋書店新宿本店で開催された。

参加者から子育ての悩みを相談された天野さんは「子供同士でもめ事があったときは、大人が通訳者になってそれぞれの気持ちを伝える必要がある」と話した。

2人は自身の子育てなどの経験から、子供との対話や自己肯定感などについて語った。

天野さんは、話すのが苦手だった娘に「みんなの意見をよく聞いて状況を読めるのはすばらしいね」と言葉を掛け続けた。その後、娘は人前で堂々と話せるようになったという。「もっとみんなの前で話しなさい」と言ってしまうと、子供は自分を「話すのが苦手」と認識し、自分を否定してしまうとした。

千葉県船橋市の習志野台幼稚園などを運営する学校法人SEiRYO学園理事長代行を務めているいぬかいさんは、子供や保護者と接してきた経験から、子供が自ら考える大切さを語った。

宿題をしなかった子供には、「どうしてしないの」ではなく、「どうやったらできると思う」と言葉を掛けるとよいとした。そうすると子供が、自分自身で考えていくという。

これを受けて天野さんは、「『どうして……』の続きを考えるのは子供にとって難しい。子供に寄り添って、考えを引き出すのが大切。子供同士でもめ事が起きた際には、周りの大人が通訳者になり、子供たちの気持ちがそれぞれにきちんと伝わるよう支えるのが重要」と話した。

また子供が誰かの悪口を言ったときは、どうして言っているのかを考えながら聞く必要があるとも。悪口の裏にある本当の気持ちを子供が話してくれるまで待つのがよいと語った。