視覚障害対応の電子図書館システム 立命館大が発表

新機能を説明する松原教授(右)と植村客員研究員
新機能を説明する松原教授(右)と植村客員研究員

立命館大学は、同学の人間科学研究所のプロジェクトが企業と共同で開発した、視覚障害者を支援する電子図書館システムをこのほど発表した。公立図書館をはじめ、将来的には、特別支援学校をはじめとする学校図書館への普及も期待している。

パソコンで書籍を検索・閲覧する際に、音声読み上げ機能をスムーズに利用できるテキスト版サイトを、㈱図書館流通センターの電子図書館サービス「TRC-DL」に追加し、ビューワーを改良した。

サイトにアクセスすると、画面上の操作ボタンや張り付いている書影、著者や書名などを読み上げ、案内してくれる。
同研究所の「電子書籍普及に伴う読書アクセシビリティの総合的研究」プロジェクト(リーダー・松原洋子同学教授)は、この新機能の開発に企業と協力して取り組んだ。

松原教授によると、公共図書館に導入されているほとんどの電子図書館システムは、検索・閲覧が視覚障害者対応となっておらず、視覚的に操作するしかないため、視覚障害者が独力で検索して本を貸りるのが困難だという。
4月10日に同学の東京キャンパスで開かれた発表では、視覚障害のある同研究所の植村要客員研究員が、新機能のデモンストレーションを行った。

同システムは現在、49自治体で利用されており、そのうち21自治体がテキスト版サイトを導入している。要望があれば新機能を追加していくほか、まだ具体的ではないが、学校図書館などへの普及も検討していくという。

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