今春高卒の就職状況 就職率98%で高水準

松野文科大臣はキャリア教育の意義を指摘した
松野文科大臣はキャリア教育の意義を指摘した

文科省は、平成29年3月に高校や大学を卒業した生徒と学生の就職状況調査の結果をまとめ、5月19日公表した。高校生の就職率は98%だった。松野博一文科相はこの高水準の結果を「高校とハローワークとの連携やキャリア教育の推進などが要因として考えられる」と、閣議後会見で述べた。

同調査は、厚労省と共同で実施。そのうち高校卒業者の調査は、全国の国公私立高校を卒業し、就職を希望する生徒19万2008人を対象にしている。

それによると、就職率は前年同期比で0.3ポイント増加していた。男女別では、男子が98.5%で同0.2ポイント増、女子が97.4%で同0.6ポイント増だった。

学科別の就職率を高い順に挙げると、工業科99.4%、福祉科99.1%、商業科99.0%、情報科99.0%、看護科98.8%、農業科98.7%、家庭科98.7%、水産科98.5%、総合学科97.7%、普通科96.4%。

都道府県別の就職率も調査。高い県から富山県100%、石川県99.8%、福井県99.7%。低い県は沖縄県89.5%、大阪府95.1%、兵庫県95.7%など。

東日本大震災で甚大な被害を受けた東北3県の就職率は、岩手県が99.4%で前年同期比0.1ポイント増、宮城県が99.0%で前年同期比同、福島県が99.7%で0.1ポイント増。

松野文科相は、同日の閣議後会見で、調査結果について、「高卒者の就職状況は、平成3年以来、26年ぶりの高水準となった。景気の回復傾向によって企業で高い採用意欲が続いており、学生や生徒の就職環境は改善している。大学、高校とハローワークとの連携やキャリア教育の推進なども要因と考える」などと話した。