協働学習の実証研究でレポート 視点の多様性など向上

ベネッセ教育総合研究所は、協働学習を通して学びを広げ、自らの思考を深めていくのを目的とした学習モデルの実証研究レポートを、このほど公開した。

小学校6年生30人を対象に、タブレットを1人1台貸与し、学習活動支援ツールを活用した全4回の授業を実施。その見取りをルーブリック(評価の観点)で得点化。評価観点の1つである「情報の評価」では、全児童の8割が最高値のレベル4に達し、多様な情報を取りまとめたり、友達の意見を取り入れたりできるようになっているのが分かった。

「視点の多様性」についても、4点満点で、1回目の2.67から4回目は3.18と大きな伸びがみられた。

学習モデルの概要は、他者と学びを共有することで得た発見や広がり、内省を繰り返し、ICTを活用して情報を整理しながら、思考の深まりを促進するというもの。

協働学習は、学習指導要領でも子供主体の学びの場として推進される一方で、全員参加での実施の難しさや、効果を実証できるデータの少なさなどの課題を抱えていることから、①協働により個の思考を深めるモデルづくり②思考力の評価ツールの開発と効果検証の実施の2点を研究テーマに置いた。

3回、4回と実践を重ねるごとに、多くの児童に思考の深まりが認められ、この学習モデルで一定の成果が確認できたとしている。

ただ、学習課題・内容・テーマなどをカリキュラムにどのように組み込んでいくかなどに課題がある。また学習現場での導入には、指導方法などを十分に検討する必要もあるという。

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