千葉の保育士「辞めたい」2割 低賃金・長時間労働で

千葉県による保育士実態調査によると、現任保育士の19.4%が退職を考えており、その理由に挙げた最多は「給料が安い」だった。また有資格者だが保育士として働いていない「潜在保育士」のうち、6割以上が、雇用条件が改善されれば保育士として就業する意向があると回答していた。

調査は昨年11月15日から今年2月28日まで、県内保育士登録者のうち、昭和31年生まれ以降の5万3686人を対象に行われた。回収数は1万8599。回答者のうち、現任保育士は1万1202人、潜在保育士は7001人だった。

現任保育士に、今後も保育士として働き続けたいか聞いたところ、「保育士を辞め、他の職種で働きたい」16.1%、「保育士を辞め、働かないつもりだ」3.3%で、現任保育士の合わせて2割ほどが退職を考えていた。

退職したい理由としては、「給料が安い」が24.0%で最も多かった。次いで「休暇が少ない」16.1%、「保育の仕事への不安」11.9%。勤務条件や、保育士としての責任の重さに対する不安が高い割合となった。

潜在保育士が就業しない理由についても、最多だったのは「給料が安い」で15.6%。次いで「就業時間が長い」12.7%が続く。待遇が改善されれば就業したいと答えた人は、63.1%に上った。

自由意見欄では、保育士の仕事に対して「子供の笑顔に支えられるやりがいのある仕事」「子供たちの成長を見ることが楽しい」といった肯定的な声があった。その一方で、「責任・労力に賃金が見合わない」「持ち帰りの仕事が多く、子育てとの両立は不可能に感じる」など、厳しい労働条件への不満や不安の意見も目立った。

調査結果を受けて、県は各市町村と連携して、保育士の給与に月額2万円を目安に上乗せを行うなど、保育士の待遇改善や支援体制充実の事業に取り組んでいくとしている。

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