トイレの洋式化 学校施設の防災対策で最優先

学校のトイレ研究会研究誌第20号から
学校のトイレ研究会研究誌第20号から

学校のトイレ研究会(河村浩事務局長)が全国の自治体に「学校施設の防災対策」をテーマにアンケートを実施。防災拠点としての学校で優先したいトイレの改善点(複数回答)は、誰もが使いやすい「洋式トイレ(常設トイレの洋式化)」だと、70.7%が回答していた。前回平成23年調査の38.5%から大きく伸びていた。

アンケートは、昨年11月から12月にかけて実施。全国の229自治体から回答があった。

それによれば、洋式化に次いで優先したいのは「多機能トイレ」で、37.6%。前回調査の18.9%から、こちらも増加しており、防災拠点の観点からもトイレの改善が強く望まれているのがわかった。

同研究会は、6月15日に発行した「学校のトイレ研究会研究誌第20号『学校トイレの挑戦!2017』」で、災害避難所のトイレ対策について考察。災害発生直後の注意点として、▽下水道の状況が判明しないうちは学校施設の常設トイレを使用禁止とする▽長期化する避難所生活を見越した施設の事前対策――などを具体的に呼びかけている。

また熊本震災などの教訓や文科省が昨年発表した洋式便器率43.3%に表れた全国の自治体に広がる学校トイレ洋式化の様子、最新現場事例について記載。被災地でのトイレの使い方や、学校トイレの改修前後の写真、トイレ内の濡れている水回りの驚くような細菌数、LGBTにも配慮した「みんなのトイレ」を設置した愛知県豊川市立一宮西部小学校の事例などが収載されている。「みんなのトイレ」のスライド式ドアには、男子、女子、車いす、高齢者、妊婦、人工肛門利用者の6種類のシンボルマークが描かれている。