保育士の8割 「職場にクラッシャー上司いる」

「職場には『クラッシャー上司』がいます」――。正規やパートの保育士など104人に実施したアンケートから、そんな実態が浮かび上がった。調べたのは保育関連の転職支援サービスを行う㈱ウェルクス。「いる」との回答は83%に上った。

調査は今年6月16日から25日まで行われ、同社サイトの読者から回答を得た。

調査では、部下を自らの言動でつぶしてしまう人を「クラッシャー上司」と定義。感情の起伏が激しく、部下や後輩がミスをした際には必要以上に責め立てたり、暴言を浴びせ掛けたりするなどを繰り返す。その結果、休職や退職に追い込まれたケースが多かった。

職場に、そうしたクラッシャーに当たる上司や先輩がいるかどうかを聞いたところ、「いない」はわずかに5%、「どちらともいえない」が11%、「わからない」が2%。「いる」との回答者のうち、その上司がどのような行動を取っているか尋ねると(複数回答)、「自身がパワハラを行っていることに気付いていない」が90%で最も多かった。次いで「その日の気分次第で指示や言うことが変わる」78%、「気に入らないことがあると怒鳴ったり不機嫌な態度をとったりする」74%、「好きか嫌いかで人を判断する」72%。他にも人格を否定する発言をしたり、保護者とのトラブルを他の職員の責任のように話したりするなどの体験談があった。

このような言動によって実際に心身に不調をきたしたり、退職したりした職員がいるとの回答は92%に上った。心身に不調をきたした経験があるとした回答は76%だった。
対処法について聞いたところ、「できるだけ関わらないように避ける」53%、「家族など職場外の親しい人に相談する」49%、「職場の同僚などに相談する」47%などが挙がる中で、「休職や転職を検討する」との回答も45%あった。

一方「あえて委縮しないように心がける」20%、「理不尽なことには異を唱えるようにする(言いなりにならない)」19%など、一定の対抗姿勢を示す方法は、少数派にとどまった。
職場環境の改善案について尋ねると、「クラッシャー上司を容認する古い体制を崩す(責任者を変えるなど)」が57%、「適切な相談機関を設ける」52%、「ハラスメントに対する罰則を設けるまたは強化する」42%。

同社によると、「クラッシャー上司は長年勤めてきた経験などから、言動が黙認されているケースが多い。このような体制を是正するには、職場のコンプライアンスの見直しや、パワハラを許さない新しい体制づくりなど、古い体制を崩す取り組みが必要」としている。

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