小学校プログラミング教育 必修化に向け教員が交流

プログラミングの教育効果について講演する鷲崎弘宣早大教授
プログラミングの教育効果について講演する鷲崎弘宣早大教授

(一社)みんなのコードは8月22日、東京都新宿区の早稲田大学西早稲田キャンパスで「プログラミング教育明日会議in東京」を開催した。「小学校プログラミング必修化に向けて」をテーマに、基調講演、教材を用いた模擬授業体験、先進校の実践事例発表、教材展示などを実施。教員、企業関係者による意見交換の場も設けられ、今後の実践を視野に前向きな議論が展開された。

同会議は、学校の教員がプログラミング教育の背景を知るとともに、実践を体験することが主眼で、小学校教員を中心に約220人が参加した。

講演では、早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所長の鷲崎弘宣教授が、「プログラミングは与えられた環境で課題をどう解決するかを考えるのが重要」と話し、プログラミング教材の実践データを蓄積していく必要性に触れた。

続いて、文科省生涯学習政策局情報教育課の安彦広斉情報教育振興室長が講演、プログラミング教育が次期学習指導要領に位置付けられた背景や各省庁の取り組みを説明した上で、それらを踏まえて学校のICT環境の整備を進め「単にイベントで終わるのではなく、学習過程に位置付ける必要がある」と指摘した。質疑応答の中で、文科省として今年度中に小学校のプログラミング教育の指針を策定することに言及、これには事例や指導者の支援策なども順次盛り込み、実施までにバージョンアップを重ねていくとした。

参加した教員同士のディスカッションでは、「どの教科・単元でやるのか指針がほしい」「まずは一歩進む必要がある。学校でプログラミングについて、教員同士でもっと話していかなくてはならない」などの意見が出された。

みんなのコード代表の利根川裕太氏は、プログラミング教育に不安を抱える教員に向けたアドバイスとして、「情報収集などのインプットも大事だが、少しずつやってみるアウトプットも大事。いろいろ試しながら、自らが楽しむのをファーストステップに」と話した。さらに、教委や校長が率先してプログラミングについて現場に働きかけていく重要性も強調した。

同会議はこれまでに長野、大阪、北海道、福岡、香川などで開催され、9月以降も宮城、石川、愛知、島根での開催を予定している。