プログラミング必修化に向け 模擬授業などで具体化

外国語活動と連携したプログラミングの授業を提案
外国語活動と連携したプログラミングの授業を提案

東京都新宿区の早稲田大学西早稲田キャンパスでこのほど開催された「プログラミング教育明日会議in東京」では、プログラミング教材を用いた模擬授業や先進校の実践事例が発表された。参加した教員は児童になりきって授業を体験したり、実践を聞いたりしながら、プログラミング教育をどう授業展開していくか、指導の気付きやイメージを具体化させていた。

模擬授業は2種類。1つは同会を主催する(一社)みんなのコードが無料で提供する教材「プログル」を活用した授業。昨年まで小学校教員を勤めていた同団体の竹谷正明講師が、小学校5年生算数の多角形の単元での活用例を提案した。

プログラムを組む前に、教員がロボットを演じ、児童が発言した指示に従って動いて見せたり、児童の「同じ命令を入力して面倒だな」という反応を拾い、繰り返しの考え方に発展させるなど、実際の授業に生かせる指導のポイントも示した。

もう1つは、コンピュータを使わずにプログラミング的思考を学べるアンプラグド型教材の「ルビィのぼうけん」。講師を務めた千葉県柏市立田中北小学校の西川真吾教諭は、外国語活動の中に同教材を組み込んで利用。「Go straight.」「Turn left.」などの決められた指示を出しながら、地図上の目指す場所へ人形を誘導させる活動を行った。「プログラミングは、言葉を記号や数字に置き換えられるという特徴に気付かせたい」と述べた。

実践事例では、現場の教員向けに栃木県大田原市立大田原小学校の黒田充教諭、海老澤洋一教諭、茨城県古河市立大和田小学校の藤原晴佳教諭による発表があった。

昨年度からプログラミング教育を取り入れているという黒田教諭は、さまざまな教材を発達段階に応じて使い分ける活用を提案。小学校2年生が1年生にビジュアルプログラミング言語の「Viscuit」を教える活動などを紹介した。

海老澤教諭は小学校6年生の外国語活動などと連携し、英語によるプレゼンテーションを教育用プログラミング言語の「Scratch」で作る活動を行った。この活動を通じて、子供たちに主体的で対話的な学び合いが生まれた。「調べた内容と伝える内容をつなぐ機能として、プログラミングがあるのではないか」と話した。

文科省の情報教育指導力向上支援事業の実証校で、児童1人に1台のタブレット端末がある環境で実践した藤原教諭は、算数や国語など、さまざまな教科でプログラミング教育を行ってきた。また、評価の重要性についても触れ、「例えば二等辺三角形の描き方を友達に教える際、手順を書き出し、順序通り正確に伝える。この『順序通りに伝えられたか』がプログラミング的思考の評価規準になる」と指摘した。

このほか、実践発表では、教委・校長向けに東京都杉並区立天沼小学校の福田晴一校長と千葉県船橋市総合教育センターの大澤幸展指導主事の発表があった。