高校の多様な学習支援を推進 遠隔教育やSSWを活用

文科省は、平成28年度の「多様な学習を支援する高等学校の推進事業」について、各地の事業成果をこのほど公表した。実践研究に取り組んでいるのは山形、神奈川、長野、徳島の各県教委など。青森県教委はICTを活用した遠隔教育、静岡県教委は単位制定時制高校のソーシャルワーカー支援体制について実践研究を進めた。

同事業は、多様な学習ニーズに応じた高校教育の充実と振興に向け、全国の定時制、通信制課程などの先導的な支援相談体制や遠隔教育への重点的な支援を行い、全国への実践の普及を目指す。

山形県教委は、県立霞城学園高校での「定時制、通信制課程における支援相談体制」について調査研究を行った。▽外部人材の活用▽多様な学習歴を有する生徒への対応▽提携校への事業の普及――を視点にした。

学外の進路アドバイザーなどの教育相談によって、就職内定率や進学率アップが実現した。学外の講師による研修会も実施。基礎学力の向上や同校に適した探究型学習の模索なども進めた。

長野県教委は、佐久平総合技術高校、塩尻志学館高校、蘇南高校を調査研究校に「遠隔教育による多様な学習支援とICTを生かした確かな学力育成」を追究した。

遠隔教育システムを使った福祉の授業を実施。多様な形態による協働学習の実現につなげた。

高知県の(学)太平洋学園高校は、「定時制、通信制課程での生徒の自立を促す支援と相談体制」について実践研究を深めた。

まず、生徒や学校の課題を明らかにする実態調査とアンケートを実施。その上で、自立支援プログラムを作成し、生徒の基礎学力やソーシャルスキルの向上に取り組んだ。

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