大学入学共通テストの試行調査 来月から開始

試行調査(プレテスト)の記者発表
試行調査(プレテスト)の記者発表

(独)大学入試センターは10月6日、平成32年度に開始する「大学入学共通テスト」の試行調査(プレテスト)を、この11月から来年11月にかけて行うと発表した。共通テストでの問題作成の工夫改善や、記述式問題の正答条件、採点体制などの検証に生かす。今年11月の調査では、国語と数学Ⅰ・Aで記述式とマーク式、世界史Bや物理などでマーク式問題を出題する。

同調査には、全国の国公私立高校と中等教育学校約1900校の生徒のべ約19万人が参加する。

11月の同調査では、高校2、3年生を対象に、国語と数学Ⅰ・Aで記述式とマーク式問題を出題。世界史、日本史、地理、数学の各Bと現代社会、物理、化学、生物、地学、数学Ⅱではマーク式問題を出す。

数学Ⅰの記述問題ではマーク式問題を混在させて出題。数式を書かせたり問題解決の方略を短文で記させたりする。

調査の解答状況などを分析し、思考力・判断力・表現力を問う問題作成の工夫改善に役立てる。記述式問題の正答条件の在り方や採点の体制と期間などについても検証する。

続く来年2月には、英語の同調査を高校2年生以上を対象に実施。4技能の能力把握を視野に、同センターの出題が担う▽読む▽聞く――の能力を、バランスよく掴めるようにするための問題の在り方を考察する。筆記問題では必要な情報を整理し要約する力、リスニングでは複数の情報を聞き判断する力などを評価できる作問を工夫しながら、問題の構成や内容の検証を行う。

一連の調査と考察を踏まえ、来年11月には総合的な検証も行う予定。同共通テストの試験会場予定の大学で調査し、同共通テストの全実施科目の問題作成や採点方法からテスト運営までを包括的に検証する。

ただし同調査の出題内容は、必ずしも同共通テストに受け継がれるものではないとしている。