青少年の体力は向上傾向 幼児期の外遊び効果も検証

長期的な運動習慣への提言も出された
長期的な運動習慣への提言も出された

スポーツ庁は10月8日、平成28年度の体力・運動能力調査の結果を公表した。6~19歳の体力や運動能力の年次推移では、直近約20年間の基礎的運動能力は穏やかな向上傾向だった。一方、男子の握力と男女のボール投げは低下傾向となった。また新たに、幼児期の外遊びと、小学生の運動習慣・体力の関係を考察する調査も実施。幼児期の外遊び頻度が多かった児童は、日常的に運動し体力も高いと分かった。

調査対象は、全国の6~79歳の幼児から高齢者。▽小学生▽12~19歳の中~大学生▽20~64歳の成年▽65~79歳の高齢者――ごとに、握力や上体起こしなどのテスト項目を設け、結果を集計した。

握力など、全年齢層で共通するテスト項目を合計した「加齢に伴う体力・運動能力の変化」の傾向では、男女ともに6歳から体力水準が向上。男子は17歳頃、女子は14歳頃にピークに達する。男女とも20歳以降に、体力水準は穏やかに低下する。

6~19歳の青少年の体力・運動能力の年次推移では、平成10年開始の新体力テスト施行から19年間の基礎的運動能力を検証。男女の上体起こし、反復横とび、20㍍シャトルラン、持久走、50㍍走などの合計点で向上傾向が見られた。

一方で、男子の握力と、男女のボール投げは低下傾向だった。体力水準が高かった昭和60年頃からの長期的視野で見ると、握力、走、跳、投の能力は低い水準が続いている。

今回の調査では、幼児期の外遊びと小学生の運動習慣や体力との関係を知ろうと、6~11歳に「小学校入学前はどのくらい外で体を動かす遊びをしていましたか」という、新たな質問を加えた。

調査の結果、10歳の男子で、入学前に週6日以上外遊びしていると、現在もほぼ毎日運動やスポーツをしている割合が72.7%だった。同年齢男児の入学前の外遊び頻度と、新体力テストの合計点の比較では、週6日以上、外遊びしていた児童は同テストの点も高かった。外遊び経験が週6日以上の児童と、週1日以下の児童で同テストの合計点を比べると、5点以上の顕著な開きが出た。

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